会長挨拶

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令和4年4月吉日
有恒会会長 あいさつ

 令和4年4月1日、大阪市立大学と大阪府立大学が統合し、新たに大阪公立大学としてスタートいたしました。新大学は12の学部・学域を有し、学生数は1万6000人と国公立大学の入学生数としては全国第3位を誇る国内屈指の大学となりました。

 有恒会は旧・大阪市立大学の文科系同窓会です。大阪市立大学は近代化の先駆けとして 1880年(明治13年)に五代友厚公のリーダーシップにより設立された大阪商業講習所に端を発し、以来長きに亘って政・官・財の多方面に著名な人材を輩出してきました。「大学は都市とともにあり、都市は大学とともにある」という建学の精神のもと、8学部11研究科を持つ総合大学ならではの幅広い「知」を最大限に結集し、強い大阪を創っていく牽引力となるよう取り組んでまいりました。その中で、有恒会は大阪商業講習所から発展した市立大阪商業学校の同窓会として明治23年(1890年)に創立され、130年を超える歴史を持っています。「旧三商大同窓会」として「一橋大学如水会」「神戸大学凌霜会」ともども長い歴史と伝統に培われた由緒ある同窓会です。

「有恒会」という名称は、孟子の「無恒産而有恒心者惟士為能」(恒産無くして恒心有る者は、惟だ士のみ能くするを為す)という言葉に由来したものです。よって有恒会とは「恒心」即ち物事に動じず揺るぎない正しい心、高い志を持った人達の集まりです。大阪公立大学の商学部、経済学部、法学部、文学部の文系4学部・研究科及び創造都市研究科、都市経営研究科の同窓会組織として活動していますが、単なる卒業生のためだけの組織ではなく、現役学生の就職支援・企業人との対話会やキャリアデザイン支援、異業種交流会等、大学と共同で様々な事業を行い、大学のプレゼンス向上に大きな役割を担っています。

 有恒会は全国に39カ所の地域支部を置き、海外にも10拠点を構えるとともに、同窓会活動を紹介するための広報誌「有恒会ニューズレター」を年2回発行しています。有恒会における最大の財産は長い歴史によって培われた伝統と、蓄積された人材です。今後は世界大学ランキング200位内を目指し、知の拠点となるべく都市シンクタンク機能や技術インキュベーション機能の充実を図る知の拠点を目指す新大学にとってもこの人材力は大いに役に立つものと考えています。有恒会としては、この人材パワーを最大限に生かすとともに、諸先輩が培ってきた伝統を大切にしつつ、より多くの在校生、卒業生そして地域からも必要とされる組織になれるよう努力していきたいと思います。地域に根付いた支部活動の定着、活性化を図るには、会員の方々のご支援が不可欠です。何とぞ私の意のあるところをお汲み取りいただき、相携えて精励いたしたいと存じますので、重ねて皆様方のご理解とご協力をお願い申し上げ、ごあいさつといたします。
                                     有恒会 会長 岡本直之

 

 

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